犬の抜け毛対策の一つとして「ファーミネーター」は、簡単に抜け毛を取り除くことのできるとても便利なブラシです。しかし、ファーミネーターをやりすぎるなど、間違った使い方をすると犬が嫌がるようになってしまいます。正しい使い方を知り、飼い主さんも犬も楽しくお手入れしましょう。
ファーミネーターとは？犬に使うメリットと効果
「ファーミネーター」とは、犬の抜けかかっている毛を優しくなでるだけで簡単に取り除くことができる便利なブラシです。犬の毛の生え方には、「ダブルコート」と「シングルコート」の2種類があり、ダブルコートは上毛と下毛の二層構造になっています。たとえば、ラブラドールレトリバーのようなダブルコートの犬にファーミネーターを使うことで、毛玉防止や暑い時期の熱中症対策になります。
また、ムダ毛を取り除くことで、シャンプー剤や保湿剤などの成分がしっかりと肌に届き、本来の効果を発揮しやすくなります。
短毛種用・長毛種用がある
ファーミネーターは、それぞれの犬の大きさや毛の長さによって選べるように様々なサイズ展開があります。飼っている犬の毛の長さや体重に合わせて、適切な商品を選ぶことが大切です。
また、猫用のファーミネーターもありますが、犬より毛の細い猫に合わせて作られているため、犬には犬用のものを使用しましょう。子犬にも使えますが、肌が敏感で毛が柔らかいので、生後9ヶ月頃からの使用をおすすめします。
ファーミネーターのやりすぎが犬に与える影響
皮膚や毛にストレスを与える
ファーミネーターでブラッシングをすると、多くの抜け毛が取れ、楽しくなってつい夢中になってしまうことがあります。しかし、やりすぎると地肌が見えるほど薄くなったり、皮膚が赤くなったりと、皮膚のトラブルを引き起こす可能性があります。
痛い思いをさせてしまう
長時間ファーミネーターを使うことで、だんだん毛がスッキリしてきますが、「まだまだ抜ける」と長時間続けると、自然に力が入ってしまい、刃が地肌にあたることで愛犬に痛い思いをさせてしまうことがあります。痛い経験をした犬は、ブラッシングを嫌がるようになるかもしれません。「抜け毛の量が減ってきた」と感じたら、そこでやめることが大切です。
ファーミネーターの正しい使い方
使う前は毛のもつれや毛玉を取っておく
ファーミネーターを使う前に、スリッカーブラシやコームを使って毛のもつれや毛玉を丁寧に取っておきましょう。特に胸やお尻は抜け毛が詰まりやすいので、しっかりとブラシを入れておきます。
力を入れずに優しくなでるように使う
毛の流れに沿って優しくなでるようにブラッシングしましょう。力を入れすぎず、刃を皮膚に押し当てないことが重要です。シャンプー後に使用する際は、毛や皮膚が完全に乾いてからにしましょう。
ファーミネーターの使用頻度とコツ
最適な頻度とは
基本的な使い方として、ファーミネーターはやりすぎないように注意しましょう。一般的には、週に1回10分程度が目安です。換毛期には週に1〜2回、愛犬の換毛周期を見ながら頻度や時間を調整してください。毎日のケアには、一般的なスリッカーブラシやコームを使用することをおすすめします。
使い方のコツ
「背骨・肘・膝・肩」などの骨張った関節部分は皮膚が薄いので、ファーミネーターの刃が当たらないように注意しましょう。ファーミネーターを使った後は、スリッカーブラシで仕上げることで、犬の毛が整い、見た目もきれいになります。
ご褒美でブラッシングを楽しく
ファーミネーターを嫌がる犬もいるかもしれません。愛犬の好きなおやつやおもちゃを使って、「ご褒美がもらえる」と刷り込むと良いでしょう。徐々に慣れさせ、ブラッシングが楽しい経験になるよう心がけましょう。
類似品に要注意！犬用ファーミネーターの購入方法
本物と偽物の見分け方
正規品のファーミネーターには「シリアルナンバー」が入っています。偽物の刃はエッジが不揃いで、耐久性が劣るため、愛犬の皮膚や毛を傷める原因となります。
正規品の購入方法
ファーミネーターは、ネット通販やホームセンター、ペットショップなどで購入することができます。
お得に購入するなら楽天・アマゾン・ヤフーショッピングの価格を確認すると安心です。セールなどのタイミングによって最安価格は変動する場合があります。
まとめ
ファーミネーターは、正しい使い方を心掛けることで、愛犬とのお手入れを楽しくするための強力なアイテムです。間違った使い方をすると、愛犬にストレスを与える可能性があるため、注意が必要です。定期的なお手入れを通じて、犬も人も快適に過ごせるようコミュニケーションを取りながら楽しくお手入れを続けていきましょう。
