「マルチーズの人気が低迷している」という話を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、実際のところはどうなのでしょうか?この記事では、マルチーズの飼育数の推移を確認しながら、その人気動向を分析します。また、マルチーズの魅力や、飼う際に気をつけたいポイントについても詳しく解説。さらに、マルチーズに対するネガティブなイメージに対しても、よくある疑問にお答えし、理解を深めるお手伝いをします。
マルチーズの飼育数の推移と人気の現状
マルチーズの飼育数は、ここ数年で増加傾向にあります。具体的には、2019年には8,106頭だったものが、2023年には9,649頭に増え、順位も10位から7位に上昇しています。このデータからも、マルチーズが根強い人気を持つ犬種であることがわかります。
※マルチーズの飼育数
(出典:「ジャパンケネルクラブ犬種別犬籍登録頭数」による)
その一方で、他の犬種に比べてケアの手間がかかるため、一部の飼い主にとっては、飼うことに躊躇する要素もあるようです。しかし、その人気は確実に上昇していることがデータから確認できます。
マルチーズの魅力
マルチーズの最大の魅力は、その人懐っこい性格です。小さくて可愛らしい見た目に加えて、賢くてしつけがしやすいことから、多くの家庭で愛されています。さらに、マルチーズの被毛は抜け毛が少ないため、アレルギー体質の方や、室内の清潔を保ちたい人にも適した犬種です。
その小さな体にもかかわらず、遊び好きで元気な性格があり、家族と一緒に過ごす時間を楽しむ傾向があります。また、高齢者のパートナーとしても理想的で、穏やかな性格が心の支えになることも多いです。
飼う際の注意点
マルチーズを飼う上で特に気をつけたいのは、グルーミングの頻度です。白くて美しい長毛は、定期的なブラッシングやトリミングが必要で、これを怠ると毛が絡まり、皮膚トラブルの原因となることがあります。また、涙やけや皮膚病などの健康面にも注意が必要です。
さらに、マルチーズは飼い主に強く依存する傾向があるため、長時間の留守番には向かない犬種です。留守番が長い生活スタイルの家庭にはストレスになる可能性があります。
マルチーズに対するネガティブなイメージ
「マルチーズは気持ち悪い」「性格が悪い」といったネガティブな印象を抱く人も一部にはいますが、これらは主に個々の経験やしつけの不足から来るものです。マルチーズは愛情深く、人との絆を大切にする犬種であり、正しいケアとしつけを行えば、その賢さと愛らしさが際立ちます。
しつけが不足すると、独占欲が強くなったり、無駄吠えが増えたりすることがありますが、これらは適切な社会化とトレーニングで解消できる問題です。
まとめ
マルチーズの飼育数は近年増加しており、その人気はむしろ上昇傾向にあります。愛らしい見た目や人懐っこい性格、抜け毛の少なさなど、多くの魅力を持つマルチーズですが、グルーミングや健康管理には手間がかかるため、飼う前にその点を十分に理解することが重要です。
ネガティブなイメージは一部にあるものの、正しいしつけやケアを行えば、マルチーズは愛される家族の一員となり得る犬種です。これからマルチーズを飼おうと考えている方や、すでに飼っている方にとっても、マルチーズの魅力を再確認する良い機会になるでしょう。